ヒューマンテクノロジーズに入社するまでの経緯を教えてください。
まずは、インフラエンジニアという道にたどり着くまでの経緯から。学生時代から情報工学を専攻していたものの、当時はインフラに興味がなかったので、自作サーバを立てることもなく、研究室で触れる機会があるくらいでした。
新卒で入社した会社は、損害保険会社のシステム子会社で、もっぱら使用言語は COBOL という典型的なレガシーシステムを担当。正直技術的な刺激が少なく、どんどん気持ちが離れていきました。それでも、石の上にも三年、従事した後、「どこへ行っても通用する技術を身につけたい」という想いで、小売系のシステム子会社に転職。ここでの配属こそが、インフラとの出会いでした。
おそらくこれを読んでいる皆さんも使ったことがあるようなシステムの基盤を担う仕事は、やりがい的にも技術的にも私の志向性にあっていたようで、5年ほどキャリアを積む中で、さまざまなシステムの構築・運用手順をこなし、インフラエンジニアとして新たなステージに挑戦することにしました。
それがヒューマンテクノロジーズでした。前職のようなSIerとは違い、自社開発のため、よりいっそうの裁量が持てること、これまで携わってきたアーキテクチャと親和性があったこと(逆に言うと、SaaSでは類を見ない、大規模流通システムとひけをとらない構成ということ)、そして何より社内のやわらかい空気感がポイントで、ここでなら最前線に身を置けると考えたのです。
現在の仕事を教えてください。
入社後のオンボーディングは、サンドボックス環境の構築を行いながら、システム構成を理解していくところから始まりました。現行の環境が、コード化(IaC)されていたこともあり、それを一つひとつ読み解きながら確認していくかたちで、トラブルなく完了できました。
現在は一インフラエンジニアとして、自社製品の基盤の日常運用を担当しながら、運用を効率化するツールを開発したり、手順を改善したり・自動化したり、他チームの支援をしたり、各種サービスのPoCをしたりしています。
ヒューマンテクノロジーズのシステム基盤・アーキテクチャは、私がいくつか見てきた大手SIerのそれと比べても安定稼働しており、弱点という弱点はありません。そのため後手後手にならず、余裕を持って、先回りした改善や移行ができているのが特徴であり強みだと思います。
やりがいを感じた仕事のエピソードを教えてください。
最近、OEM先製品のAWSへの基盤移行を担当しました。サンドボックス環境で培ったノウハウとテンプレートを利活用して実施しました。ただ、1箇所だけ考慮漏れがあり、上司にサポートして対応してもらい予定通り完了することができました。もちろんトラブル時の切り戻し手順も事前に整備していたので問題はありませんでしたが、悔しかった点ではあります。
この移行を通して新しく得た気づきや考慮点を手順書に反映したり、環境依存の箇所を今後使い回せるように変数化したりなど、今後を見据えた汎用化を意識しました。こうした小さな積み重ねは、お客様からは直接見えることはなかなかありませんが、チーム内、そして未来の自分たちに知見が役立っていくことが誇りです。
また、ヒューマンテクノロジーズでは、意志決定の速度も居心地の良さを要因だと思っています。日常業務からPoCはもちろん、お客様との合意をとりつけるところまで、風通し良く意見交換ができ、上司の決裁もスピーディーに進んでいくので、改善のために思いついたことをどんどん形にしていけるのもインフラエンジニア冥利に尽きるポイントです。
今後の目標は?
ヒューマンテクノロジーズの製品群のアーキテクチャは、シェアNo.1の「KING OF TIME」をはじめ、歴史がある分、奥深いものゆえ、まだ自分が何合目まで登れているか検討もつきません。逆に言うと当分飽きが来るなんてことはなさそうです。何かしら不具合を察知した時に、熟知している上司につい頼ってしまうシーンがあるので、もっと理解を深めて自分自身で解決できるようになっていきたいです。
またそのうえで新しい知識・技術を吸収し、成長につながる仕事に積極的に取り組んでいきたいです。SRE、CI/CD、IaaSなど、やりたいことには事欠かないですし、勤怠管理以外にもデータ分析など、いろいろな製品があり、かつ、どんどん増えているので、新規にインフラの立ち上げから関わっていけるのは大きな魅力です。
責任はそれに伴い大きくなりますが、0から1にできるスキルを身につけて、挑戦していきます。これからもインフラのキャリアを極めていきたいと思っている私にとって、それは最高の成長のマイルストーンですから。
応募者へのメッセージ
ひとたび、何か気になること、心配なこと、非効率なことを見つけたら、改善せずにはいられない、そんな人と一緒に働きたいと思っています。インフラエンジニアは、プロジェクトはもちろん重要ですが、その谷間だったり、日々の運用の最中だったりに、アンテナを張り巡らし、自分で仕事を見つけては知恵を絞って解決していく仕事だからです。逆に言うと、指示待ちでは務まらないと思います。
オープンでフラットな環境ですが、パーソナルスペースが確保されているというか、心地よく踏み込みすぎない距離感がちょうど良いと感じています。ですから、いわゆる心理的安全性は抜群。安心して、あなたのアンテナに引っかかった改善に手を挙げていってください。それが成長というかたちであなた自身に還元されていくはずです。
プライベート
休日は、会社が契約している Udemy を活用して勉強したり、技術書を読んだり、AWS 環境を構築してテストプログラムを動かしたりしています。AWS は会社の補助で資格も取得しました。やはり技術の進歩は早いので、勉強しないと置いて行かれてしまうという不安はもちろんありますし、知的好奇心を満たすのは楽しいです。 そんな勉強の息抜きにマンガを読みます。今は、『キングダム』『葬送のフリーレン』がお気に入りです。