ヒューマンテクノロジーズに入社するまでの経緯を教えてください。
美大で学んだインテリアや舞台美術の知見から、空間演出に関わる仕事を志し、イベント会社に新卒入社。デザイナーとして8年ほど勤務しました。ちょうど30歳を迎える節目に、コロナ禍でイベントが減ったことも相まって転職を決意。美容系の企業にて、販促物の制作進行管理に従事していましたが、企業文化の合わない環境での長時間労働に疲弊。そんな中、食事へ行った友人から「それならうちへ来なよ」と声をかけてもらい、ヒューマンテクノロジーズへ誘われたのです。
話をもらった時、長年のデザイナー経験があるとは言え、当時ITやWeb系の知識はほぼないわけで、正直不安やプレッシャーがありました。ただ、長い目で見れば、生き残っていくうえで欠かせないスキルであることは間違いありません。これまで培った販促や展示会などのマーケティングの知見を活かしながら、コーディングや分析の技術を磨いていけたなら。そんな思いで、新しい領域に一歩踏み出すことにしたというのが入社の経緯です。
現在の仕事を教えてください。
入社後は、ヒューマンテクノロジーズ独自のデジタルマーケティングを担う自プロジェクトの業務を理解するために、満遍なく仕事を振ってもらい、必死にこなしていきました。中でも、一番初めに作った「KING OF TIME」Webサイトの動画一覧ページの制作では、大きな学びがありました。これまでのアナログなデザイン業務では経験したことのなかった、レスポンシブデザインやコーダーへのデザイン後の実装指示、それらを考慮したうえで、目的に対して、どんな視点から、どういう見せ方をすれば伝わるのかを試行錯誤したことを覚えています。
入社して1年弱で、リーダー就任の打診をもらいました。前々職でも課長職を担っていたので管理職に抵抗はなかったものの、まだ未知の領域が多い中ではあったので、最初は戸惑いがありました。ただ、遅かれ早かれマネジメントの道を志していたこともあって、このチャンスを活かすことにしました。
現在の仕事は、「リードの獲得数」をはじめとした、KPIを達成すべく、施策を企画し、具体的なクリエイティブに落とし込み、その結果を分析して次に活かすというPDCAサイクルを回すこと。常に目標に対する進捗とにらめっこしながら予算をやりくりして、臨機応変に軌道を修正しながらメンバーへタスクを割り振っていきます。今でも若干、プレイヤーとしてデザイン仕事を担当することもありますが、仕事のアサイン、施策のディレクション、成果物のレビューが主な役割です。
やりがいを感じた仕事のエピソードを教えてください。
入社して数カ月ほどした頃、展示会のディレクションを任されることになりました。イベント会社での経験があったので、やるべきことや段取りは慣れていたものの、「KING OF TIME」ならではのマーケティング要素も多く、勝手が違い、当日までは必死に奔走しました。ブースのビジュアルを詳細まで詰めたり、造作会社を変えたりと、新しい風を取り入れたのが効を奏したのか、社内外から高い評価を得ることができたのは良い思い出です。
このような得意分野を担う一方で、自分が苦手意識を抱いていたことでも任せてもらえることもプラスに働いていると感じます。インフラやコーディング、デジタルツールといった、当時知見の浅かったIT絡みのことも、どんどんチャレンジさせてくれました。きっとこれらを避けていたままでは、単なるアナログなデザイナーでキャリアを終えていたでしょう。さらに、集客から顧客管理、分析と、マーケティングの一連の流れを学ぶことで、プロジェクト名通り、デジタルによる課題解決のプロへと近づくことができたと思っています。
また、顧客から仕事を請け負う制作会社と違い、自社製品「KING OF TIME」を扱うからこそ、クリエイティブに自分の考えを大きく反映していけることはやりがいです。もちろんそれには責任が伴いますが、打ち上げ花火的な施策ではなく、長い目で育てていくことで、末永く製品とともに自分も成長していけることは、他にはない醍醐味に違いありません。
今後の目標は?
今の部署は、メンバーそれぞれ異なるスキルでお互いを補完し合っている、そんなチームワークで機能しています。だからこそ個性や強みを伸ばしながらも、共通基盤や弱点をしくみで底上げしていく必要があると思っています。私自身もまだ社歴が浅いこともあって、知識不足が多いので、人一倍キャッチアップしていくことが直近の課題です。
また、会社の成長戦略を実現するためには、「KING OF TIME」のブランディングをよりいっそう強化していく必要があります。古くは「働き方改革」から、コロナ禍でのワークスタイルのパラダイム転換においても、ますます存在感を増す「勤怠管理」。そのトップシェア製品として、社会貢献度は高まるばかり。私たちはその誇りをブランドとして具現化していくべきでしょう。
その一環として、「KING OF TIME」のビジュアル訴求を統一するような「デザインシステム」を制定することも考えています。そのディレクションは一大事業になりますが、「デザインの力で企業は変わる」が信条なので、自分自身のクリエイティビティを総決算して臨みたいと考えています。
応募者へのメッセージ
デジタルの洗礼を受けた元アナログ人間が思う、当社に向いている特性を挙げてみます。まずは、ものづくりを作りっぱなしで終えるのではなく、データに落とし込んで分析したり、研究したりすることに抵抗がない人。それから、何事も感覚ではなくエビデンスベースで、論理的に考えられる人。さらに、決められたルーティンをコツコツこなすのではなく、自分で考えて仕事自体をクリエイトできる人。
結局は、知識は学べば身につくので、デジタルの強みを理解して、その可能性を信じて、正しい方向性のエネルギーに変えていけるかどうかなのでしょう。それさえあれば、自然と前向きにチャレンジを重ねていけるはずですから。
また、ヒューマンテクノロジーズは、常にプロジェクトの垣根を越えたチームで動く文化です。周囲を巻き込みながら、自分にしかない強みでチームに貢献していくことが求められます。「誰かがやってくれるだろう」ではなく、「お互いが牽引し合う」。だからこそともに乗り越えた成功体験が自信になるし、たとえ失敗しても糧にしていけるのです。そんな理想的な関係性がここにある、それで成立している会社だと実感する毎日です。
プライベート
趣味は映画館での映画観賞です(主に洋画)。なので、自然といろいろな映画館のメンバー登録が増えていきます。お気に入りの映画館は、日本最大のスクリーン・IMAX/GTテクノロジーを擁するグランドシネマサンシャイン。オールタイムベストは、『ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD』です。